中国からブラジルへ

北京公演の時が近づいた。(7月22,23日。北京国家大劇院)平らな鍵盤も完成し、空輸で演奏の時を待っている。菅野邦彦は意気軒昂で中国の皆様にその演奏を喜んでもらいたい一心である。そんな時、7月17日にジョアン・ドナードの訃報に接した。88才、肺炎とのこと。菅野とは永年のお付き合いで、菅野はその人柄、ピアニスト、作曲家としての才能を高く評価し尊敬している。その昔、ドナードも数か月、下田の清流荘に滞在し、菅野との交流を楽しんだ。菅野は中国から帰国したら、ブラジルでのドナード追悼の大コンサートを開催すべく準備を始めている。